
■質問者
すぎむら先生
親が亡くなった際にやってはいけない相続税対策や相続に関する注意点はありますか?
■すぎむら先生
私の経験からお話しすると親であっても亡くなった方の家に勝手に上がり
遺品を処分したり持ち帰ったりするのはいけません。
親族間での信用を失い後で大きな問題に発展します。
また亡くなった方のお金を引き出したり勝手に使ったりすることも避けるべきです。

相続人が複数いる中で独断でお金を動かすのは良くありません。
事情がある場合は事前に話し合い共有すべきです。
グループLINEなどを作成し情報を共有しながら進めると良いでしょう。
ほかには無断で墓じまいをすることです。
墓じまいは現状を処分する工事を伴うため。
親族に何も言わずに墓をなくしてしまうとトラブルになります。
最近は管理の負担から永代供養に切り替える方も多いです。
田舎の墓掃除や供養は親族が集まる機会にもなります。
管理側には負担でも親族にとっては大切な場所である場合があります。
それがある日突然消えているというのは避けるべきです。
ほかにも印鑑などの身の回りのものがなくなると
周囲が不安になるため注意が必要です。
スマートフォンの解約や処分を急ぐのも考えものです。
故人の関係者への連絡ができなくなってしまいます。

生前からコミュニケーションが取れていれば良いですが
不明な場合はすぐに処分せず連絡先を確認することをお勧めします。
最近のスマートフォンはセキュリティが非常に強固です。
パスワードが分からないと解読は非常に困難です。
専門家に依頼して解読する方法もありますが時間も費用もかかります。
通知したい相手がいるのであれば箇条書きにするなど
事前に誰かに伝えておくことをお勧めします。
一番やってはいけないことは何も言わずに勝手に進めることです。
亡くなった方の財産は相続人全員で分けるものです。
財産の内容や金額を把握した人は速やかに全員へ共有すべきです。
勝手にお金を使うと遺産分割協議に悪影響を及ぼします。
まずは現状をしっかり把握し全員で共有してください。

資産を隠すことも絶対にしてはいけません。
よくあるのは生前贈与を特定の子どもだけが受けていた場合です。
それを隠していても遺産分割協議で必ず話題に上がります。
税務調査においても過去7年分の贈与は加算対象となります。
銀行の取引明細などは根拠資料として提出が必要です。
今の時代に隠し通すことは不可能です。
スムーズな話し合いのためにも隠し事はなしにしましょう。
資料を開示せずに遺産分割協議書への署名捺印だけを求めるのは
他の相続人に不信感を抱かせるだけです。
誠実に情報を開示し勝手な判断をしないことが重要なポイントです。



