
■質問者
すぎむら先生は今まで相続コンサルタントとして、どれくらいの遺産を相続税対策で減らすことができましたか?
これほどの額を減らせたという事例はありますか?
■すぎむら先生
私が担当する相続のお客様で1億円や2億円
多い方ですと5億円前後の資産を持っているお客様もいました。
■質問者
5億円はすごい額ですね。
最終的にどれくらいまで減らすことができたのですか?
■すぎむら先生
プラスの財産が5億円前後あっても、不動産を持っている方は借入などの債務もあります。
プラス財産が5億円あっても2億円程の債務があるという形です。
返済が進むと債務が減り、資産だけが残ります。
そうすると相続税が何千万円にも増えてしまいます。
結果的には相続税をゼロにできました。

■質問者
5億円分だと相当ですね。
普通なら2億円くらいの相続税がかかるところを、合法的にゼロ円にできたのですね。
■すぎむら先生
はい。不動産や償却資産を買い進めていくという方法です。
例えば現金があったら、それを土地という資産に変えます。
その上にまた融資を受けて建物を買うとします。
1億円で建てた建物は税務上の評価が1億円にはなりません。
結果的には5000万円やもっと低くなることもあります。
1億円が5000万円の評価になりますが、時価としては1億円程の価値があります。
このように資産を増やしつつ、税務上の評価額を減らしていきます。
それによって最終的に相続税がゼロになっていきます。
ただそれを続けると売上も立つのでキャッシュが増えていきます。

債務は減っていくので、結局また資産は増えていきます。
これは繰り返しです。
資産は増えているので、事業としてもうまくいっているということです。
純資産が増えるということです。
買い進めて相続税の節税効果を得ます。
借金が減ると資産が増え、また相続税が増えるので、また買い進めます。
相続税がゼロになるというその繰り返しです。
■質問者
では、資産を元手に不動産投資のような進め方をしていくのが一番良いのでしょうか。
■すぎむら先生
そうですね。それが一番無難ですが、ずっと続けないといけなくなります。
それが良いかは人によります。
ただ税金を納めたくなく、資産として残したいのであれば、
償却資産にお金を変えたり、レバレッジをかけて融資を受けて投資をすると、資産の圧縮ができるので良いと思います。
■質問者
5億円あったら2億円の相続税を払うよりは、銀行から借入をして土地建物を買い、収益不動産として回した方が評価額も下がり、資産にも売上にもなりますね。
現金を不動産に変えていくのは手堅い相続税対策の方法ですか?

■すぎむら先生
主流だと思います。
不動産でなくても、例えばフェラーリや船、ジェット機を買うなど、償却資産という部類の資産であれば税務上の評価は時価より低くなります。
その乖離をうまく使って節税はできます。
ただ馴染みがあるものは何かというと、ジェット機ではありませんよね。
ジェット機を買って貸すという仕組みもありますが、馴染みがなく心配です。
どのジェット機が良いか分かりませんよね。
安心感としては不動産の方が馴染みもあり、見に行くこともできます。
また売上を立てようと思った時に、昔から賃貸借というモデルがあります。
事業として売上がどれくらい上がるか、家賃相場がある程度決まっています。
年間を通してこれだけ売上が立つだろうと分かりやすい世界です。
なので一般の人でも始めやすいです。
普通の事業だと、集客方法や広告媒体への投資と効果を考える必要があります。
成約率や利益率を考えないと事業は成り立ちません。
不動産はそういったことを考えなくても相場が決まっています。
なので、事業経験がない人向けの事業だと思います。
■質問者
では、合法的に5億円の相続税を0円にできるしいろいろな方法があるのですね。
■すぎむら先生
償却資産を買うと1億円が5000万円の評価になります。
1億円の財産を買うのに自己資金は1000万円か2000万円程です。
つまり8000万円程は融資を受けて買うので、手元から出すお金は1億円ではありません。
5億円あれば1000万円ずつなら50回買えます。
毎回9000万円ずつ融資を受けて買っていくと、税務上の評価はすぐマイナスになります。
そうすると相続税はゼロになるという簡単な計算です。



