■質問者
すぎむら先生!
親のお葬式とかのタイミングで話しちゃいけないこととか揉めちゃうことって何なんですか?
■すぎむら先生
結構いろいろあるんですけど、よく揉めて「争続(そうぞく)」になっている人たちの中で多いのが、
やっぱり亡くなった後、直近でいきなり遺産の分け方の話をするケースですね。これは本当にいい印象になりません。
例えばお葬式が終わってちょっと一息ついたときに、
兄弟が集まっている中で、長男が「こういう風に分けるからね」みたいに一方的に言っちゃう。
本人は自分が相続するものだという認識があるから言っちゃうんですけど、
周りの兄弟からしたら、最近はみんなYouTubeとかで勉強して自分の権利(法定相続分)を知っていますからね。
中身が何も見えていない状態で「こう分けるから」と言われても、不安と不信感しかありません。
そこで即答はできないので、一気に印象が悪くなって、その後の話し合いが進みにくくなっちゃいます。
■質問者
やっぱりお葬式の日に、お金や財産の話をするのは避けた方がいいんですね。
■すぎむら先生
さすがに葬儀の日は控えた方がいいです。
感情的になってしまいますから。
まずは親御さんが亡くなったというところの、気持ちの整理をする期間が必要です。
その後、話を始めるにしても、まずは財産をしっかり調査して「これだけの遺産があったよ」と開示するところから進めるのがいいですね。
■質問者
ちなみに、親御さんが亡くなりそうなタイミングって、なんとなく分かったりするじゃないですか。
対策をしてこなかった場合、兄弟間でどのくらい前から話し合いを始めるのが理想なんですか?
■すぎむら先生
本人の意思能力がないような状況であれば、事前の遺産の話し合いというよりは、
まずは葬儀の段取りや準備を兄弟で協力してやるのがいいんじゃないでしょうか。
最悪、生前に何も話せていなかったとしたら、四十九日が終わってからぼちぼち話し始める、
というタイミングが全員で集まるのには良いと思います。
■質問者
四十九日を過ぎてから、本格的に動くわけですね。
■すぎむら先生
ただ、誰が先導するかによりますが、話し合う前にある程度の準備が必要です。
もし長男さんが進めるなら、財産がどこにあるか調査したり、どう話し合いを進めるべきか、
まずは単独でいいから一度専門家に相談してほしいですね。
これからどういう手続きが始まるのか、全体像を知るだけでも不安が消えます。
そして一人でできる段階として財産を把握し、四十九日以降に「これだけあったよ」と兄弟に開示して話し合いを始める。
この流れが一番いいです。
■質問者
とにかく、お葬式のバタバタしている中で、いきなりお金の協議をしちゃうのが一番ダメだと。
■すぎむら先生
そうですね。
スタートから何も見えていないのに協議をしちゃうのは良くないです。
他にも、お仏壇やお墓をどうするのか問題とか、実家が空き家になっちゃう問題とか、話し合わなきゃいけないことはたくさんあります。
それらも葬儀の当日に決めるのではなく、まずは財産を把握して、明らかになってから開示して話し合いを始める。
これが一番揉めないやり方です。
