
■質問者
親がNetflixなどのサブスクを契約したまま亡くなった場合、勝手に引き落とされ続けてしまうのではないかと不安なのですが、どうすればいいでしょうか。
■すぎむら先生
いわゆる「デジタル遺品」の問題ですね。
まず前提として、スマホのパスワード管理をしっかりしておかないと、めちゃめちゃ時間がかかります。iPhoneなどは10回ログインに失敗するとデータが全消去される設定もありますから、セキュリティが本当に強いんです。

■質問者
パスワードが分からないと、解約もできないのでしょうか。
■すぎむら先生
いえ、ネットフリックスなどの課金系サービスは、大抵クレジットカード払いです。カード会社に「本人が亡くなった」と通知してカードを止めれば、支払いはそこで止まります。
カードさえ止めてしまえば、パスワードが分からなくても、いずれ未払いで失効して終わります。そこはそんなに心配しなくて大丈夫ですよ。
■質問者
SNSやクラウドサービスはどうですか?
■すぎむら先生
SNSはなかなか難しいですね。
各社に「追悼アカウント」という、事前に「この人は私が亡くなった後に手続きしてもいい人です」と権限を与える設定があるところもあります。事前に登録しておけばいいですが、それがないとかなり大変です。
■質問者
ネット証券やネット銀行などはどうやって見つければいいでしょう。
■すぎむら先生
ネット系でも、必ず何かしらの通知が届いています。
メールだけでなく、年に1回「取引報告書」が郵送で届いていたり、ダイレクトメールが家に届いていたりします。とにかく書類を割り出して、取引がありそうなら各社に「口座はないか」と確認を入れれば、相続人として解約手続きは可能です。

■質問者
最近話題のNISA(ニーサ)なども関係ありますか?
■すぎむら先生
実はNISAも「デジタル遺品の罠」があるんです。
NISAは生前に売却すれば非課税ですが、亡くなった瞬間に「一般口座」に変わってしまうんです。
そのまま相続して売却すると、非課税枠が使えないので、所得税がかかってしまいます。「NISAだから税金はかからない」と思っていたら大間違い、という罠があるんですね。

■質問者
それは怖いですね……。どう対策すればいいでしょうか。
■すぎむら先生
一番のおすすめは「残さない」ことです。
生前中にデジタル系の遺品になりそうなものは、早めに整理・解約しておく。
どうしても残るものについては、SNSなら追悼アカウントの設定をしておく。
そして私がやっているのは、スマホのパスワードだけを「アナログ」に残すことです。家族と共有しているメモ帳などに記載しておけば、スマホの中に入れます。
メールさえ受信できれば、他のサービスのパスワード変更もなんとかなりますから。最低限、そこまではやっておいた方がいいですね。



