家族とこれからを考える。やさしいWEBメディア

【相続】親が亡くなった時のNG行動!相続手続きでやってはいけない5つの罠

すぎむら先生「相続専門チャンネル」
■質問者

すぎむら先生!
親が亡くなった時に「これやると相続で損する」とか「めっちゃトラブルになる」といったNGな行動ってあるんですか?

■すぎむら先生

ありますね。
まず1つめは、手書きの「自筆証書遺言」を家で見つけた時に、すぐに開封しちゃうことです。

■質問者

えっ、遺言書って開けちゃダメなんですか?

■すぎむら先生

ダメなんですよ。
よくテレビドラマとかでは、お通夜や葬儀の後にみんなで机を囲んで「じゃあ開封しますね」なんていう流れがありますけど、あれは絶対にダメです。
そもそも勝手に開けたところで誰も認めてくれませんし、本当にお父さんが書いたかどうかも証明できません。
家に置いてあった自筆の遺言書は、まず裁判所に持って行って「検認(けんにん)」という手続きを踏んで、お墨付きをもらう必要があります。
これがないと、銀行に行っても名義変更や分割の手続きは受け付けてもらえません。

■質問者

ドラマの真似をして開けちゃダメなんですね。
2つめのNGは何ですか?

■すぎむら先生

お葬式が終わって間もないようなタイミングで、すぐに「遺産をどう分けるか」という話し合いを始めちゃうことです。
そもそも、何がどこにどれくらいあるか全員が把握していない状態で話をしても、合意なんてできるわけがありません。
それに、気持ちの整理もついていない時にお金の話をするのは印象が悪いです。

まずはしっかりお見送りをして、落ち着いてから財産を調査し、目録を作ってみんなに開示してから話し合いを始める。
これが一番いい流れです。

■質問者

とにかく焦ってすぐに遺産分割の話をしない、ということですね。
3つめは?

■すぎむら先生

その流れで、遺産や現金を勝手に使っちゃうことです。
よく「お葬式代に100万円かかるから、亡くなる前にキャッシュカードで下ろした」というケースがありますよね。
これ自体は、目的が明確でちゃんと葬儀費用に使っていれば、そこまで大きなトラブルになることはありません。

ただ、必要以上に下ろしていたり、勝手に必要だと思い込んで一人で使っていたりすると、後で確実に揉めます。
立て替えられるなら後で精算するのが理想ですが、下ろすにしても、相続人全員が権利者なんですから、ちゃんと話を通さずに勝手に使うのはNGです。

■質問者

お金以外でも、勝手に持ち出しちゃう人とかいるんですか?

■すぎむら先生

なさそうで結構あるんですよ。
形見分けのつもりなのか、絵画や高級時計、ブランドバッグ、それから金のネックレスや金庫のなかの金の延べ棒とかね。
後から「中身がなくなってるぞ」と、変な疑いをかけられて揉める原因になります。
これらも財産目録に載せるべきものですし、税務署への申告が必要な場合もあります。
4つめは遺品を勝手に持ち出してはいけないということです。

■質問者

お金以外の遺品も勝手に動かしちゃダメなんですね。

■すぎむら先生

最後5つめなんですけど、資産価値がないものでも、勝手に姿形を変えてしまうと印象が悪いです。
よくあるのが「お墓」ですね。
誰も管理できないからと、良かれと思って一人で勝手に「墓じまい」をしちゃうケースです。

お墓や実家に対しては、家族それぞれに色んな思い入れがあります。
良かれと思った行動でも勝手に進めると反感を買いますから、どんなことでも必ず相続人全員で話し合ってから実行する。
勝手に行動しない、これに尽きますね。

この記事は役に立ちましたか?
「暮らしと相続」発行人 / 代表 相続コンサルタント

●プロフィール 岡山県出身。26歳で生損保の保険代理店「デザインライフ」を設立し、その後相続に関することで悩み苦しむ人を救うべく2015年から相続コンサルタント事業開始。 ●活動実績 年間約500件の相続相談に対応し、遺言・信託などの法律文書の組成、税申告・登記などの相続手続きをはじめ、保険・不動産・建築など、資産に関わる問題の解決、見直し、活用、運用など、幅広くアドバイスと対策支援を行い、部分的解決ではなく総合的解決へと導く、相続・事業承継に特化したコンサルタントとして活動。年間10億円以上の資産を動かす相続・事業承継対策に携わる。 ●セミナー・講演活動 年間100回を超えるセミナー講演等を行っており、一般向け相続セミナーのほか、相続コンサルタント養成講座を開講。全国の相続に関わる専門家の教育に携わっている。この他、日本赤十字社、大和リビング、メットライフ生命、オリックス生命、損保ジャパンひまわり生命等、講演実績多数。 ●事業展開・将来計画 2024年 実績が評価され2024年には新築戸建賃貸投資に関する全国フランチャイズの研修講師として事業参画。 2025年 自身が行う相続コンサル事業をフランチャイズ化。FC本部として自社だけでなく全国の加盟店に所属する相続コンサルタントを育成し、並走して実務支援することで全国の相続相談に対応している。 ●プライベート・その他の活動 趣味は、家族旅行とフットサル。2007年に自身が発足した岡山県リーグ所属フットサルチームのスポンサーとして支援している。(成績:県リーグ優勝数回、岡山県選手権予選優勝1回) ●所属 株式会社デザインライフ 代表取締役 株式会社C-NECT 代表取締役 FC本部運営 - 相続コンサルタントFC「DL-CONSULTANT」 - 不動産コンサルタントFC「資産運用ミライ相談所」

関連記事

PAGE TOP